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walking proud~呪術廻戦~R18~

第48章 hesitation



五条は放り投げたスマホを手繰り寄せてレイの寝顔フォルダを開いた。
このことを散々怒られたが、絶対に消さないと決めている。



「ぷっ…かわいすぎ…」


レイの数々の寝顔の写メを見ながら次第に本気で虚しくなってきた。



あー、やばい、見たい。この顔。


絶対に毎回自分の方が早く起きるから、彼女の寝顔を見ることが出来る。

1日の1番最初にその寝顔が視界に入るというなんとも贅沢な朝。

それを通過しないとその日のスタートが切れない。

その最高の始まりが一日でも欠けるだけでおかしくなりそうだ。


五条は隣の枕をギュッと抱き寄せ顔を押し付けた。

ほんのりレイの香りがする。
この上なく安心する香り。


「うー… レイー…会いたい…」


今頃どんな夢見てるのかな…

冥さんと寝てんの?



「はーっ…」


ライバルに寝盗られた感じの屈辱まで味わってる…



「戻ってきて…
僕のレイ…頼むから…」



でも甘えてちゃダメだ。
今度こそちゃんと反省しよう。
こうして贖罪もかねて、ちゃんと"独り"を噛み締めよう。


そして冥さんからレイを取り戻そう。

たとえ本当に殺し合いになろうとも…


…とは言っても…

結局電話にも出てくんなかったし
かけても来てくれなかったってことは…

やっぱめちゃくちゃ怒ってる…ってことだよね

あぁ、どーしよ…

キレさせたの2度目だし…
これは確実に嫌われたよな。

今度こそ捨てられてもおかしくない…と思う…


「はぁ…僕どーすりゃいい?」


レイいなきゃ本当に生きていけないってのにー…


次会った時、別れようなんて言われたら?

マジで死ぬ!

聞きたくない…それだけは…

でもほぼほぼな確率で、
仲直りよりそっちの方が高い。




「……やば……泣きそー…」



五条は虚ろな瞳を閉じ、もうネガティブなことしか考えられなくなっていた。
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