第48章 hesitation
「少し落ち着きなよ…生理じゃないならお腹すいてるんじゃない?ピザ食べよ?」
その言葉に目を見開く。
体がわなわなと震え出した。
「っ!!!ねぇそーゆーとこだよそーゆーとこ!どうして分からないの?!私が生理とか空腹で不機嫌って思ってる時点で最低すぎるよっ」
「んんー……なぁクマぁ、これってどーしたらいー?」
頭を掻きながらクマに問いかける五条に、レイは更に目を見開いて、信じられないものを見るかのように言った。
「あ…りえない…。もーいいよ…」
「え?」
スクッと立ち上がるレイの腕を五条が掴んだ時、瞬時に振り払われた。
「触んないでよ」
「はっ…?なにそれ?話の途中じゃん」
「これ以上は無駄。
あ、こうも言ってたよ。連絡ちょーだいだって。
してあげなよ。で、会って1からまた女の子の取り扱いを学んだら?かつての親友には教わらなかったわけ?」
そう言い捨ててスタスタ歩いていってしまった。
その言葉にはさすがの五条も目を見開いたまま固まってしまい、それと共にふつふつと嫌な感情が押し寄せる。
「最低はどっちだよ……」