第47章 determination ■
「悟…もしかして…だけどさ、
まだあのこと、気にしてるの?」
すると五条は目を逸らして俯いた。
蚊の鳴くような声で静かに返事をする。
「………うん…だって…あんな失態犯すとかもう…
ありえないでしょ…」
「ふふ、だからもうそれは…」
「不安になっちゃって…。だってあんな僕……て…
レイに嫌われたかも…とか…
レイが僕から離れ…るんじゃないか…とか…
だから…さ……まぁ…その……」
俯いていて、濡れた前髪で表情が見えない。
その姿があまりにも弱々しくてレイは少し笑った。