第47章 determination ■
レイはその後、クマとBVLGARIのカフェバーへ入り、BVLGARI仕様の高価な軽食やドリンクで休憩をした。
綺麗めなワンピースで来たとはいえ、場違いな気がしてしまう。
なぜなら店内はどう見ても高級感がすごいし、いる客たちも、なにやら打ち合わせのような話をしているスーツ姿の人たちや、昼なのにオシャレなカクテルを傾けている小綺麗な人たちしかいない。
しかも・・・
「なんでこのジュースだけで2400円もするんだろ。」
目の前にあるこの量の少ないオシャレすぎる軽食プレートもなぜ3800円もするのか甚だ疑問である。
クマが食べているチョコレートやトリュフもいちいちBVLGARIとかいうロゴが入っている。
デザートのミルフィーユも美味しいには美味しいのだが、ラズベリーとともに上に乗っかっているプレートチョコにもそのロゴがあしらってある。
「クマ…おいしい?」
「ん。うまい。値段相応かは言わないでおくが。」
「……そ、ですか。
そういえばブルガリって確か…
女性よりも男性向けのブランドだった気がする…」
悟にもなにか買ってこおかなぁ…
と呟くと、横からムシャムシャ声のクマが言った。