第47章 determination ■
「一応聞くけどさ…
レイからしたわけじゃ…ないよね?」
「っ!そんなわけないでしょ!」
必死な表情のレイに、五条はニッコリと笑う。
「そ。…でもぉ……」
五条はレイの唇に指を滑らせながら、僅かに震えているその隙間をジィっと見つめる。
「僕をここまで嫉妬にまみれさせるなんて…
いい度胸してる…。レイもあいつも……」
その冷徹な笑みにゾッとしてしまい、目を逸らす。
「…ご、めん…悟…」
「謝んないでよ。こういうとき謝られると、男は余計みじめになるんだよ」
「・・・ご、」
「他には何もされてない?」
「うん…」
「本当に?ちゃあんと全部に上書きしなきゃなんだから隠さないでよ?」
「私なんにも隠してないよ!」
真剣な目で強く言われ、五条はフフッと笑ってからレイの髪をすくった。
「わかった。まぁそれ以上のことがあったら、確実に僕こんなに穏やかじゃないもん…」
命拾いしたねぇ2人とも♡などと明るく言うので本気なのか冗談なのか分からなくて押し黙る。