第45章 complexion ■
「いやじゃなくて、気持ちいいって言ってよねレイ」
「んぁあっ…だめっ…ま、あぅわっ…!」
ぐちゅ、ちゅぽ、という音が、視界を奪われているせいか妙にダイレクトに鼓膜を揺すってくる。
そしてその分、感覚も研ぎ澄まされているように鋭敏な快感が全身を襲ってくる。
「ね、…ん……言ってよ…」
「あんっ…あ…んぁうっ…」
「言わないともうやめちゃうよー?」
「っ…いじ…わ…る……ばか…ぁあっ」
レイは熱がどんどん上がって来るのを感じ、も限界だとばかりに身を捩った。
もうだめ…イク……
その瞬間に、パッと離れた快感に唖然とする。
「!…な…なん…で……」
悪戯っぽく笑う五条の声が聞こえた。
「ちゃーんと言えない悪い子にはお仕置で〜す」
「そ、んな……ひどい…」
「…じゃー言って?」
フワッと耳元で甘く囁かれ、レイは羞恥で押し黙り、唇を噛み締める。
その瞬間、唇を塞がれた。