第45章 complexion ■
レイはとっとと風呂へ入り、今ではクマのみの寝室と化している部屋のベッドに飛び込んだ。
五条とクマはまだリビングにいるようで、さっきドアの向こうから話し声が聞こえた気がした。
「はぁ…もー……」
レイは枕に顔を埋めながらため息を吐く。
あいつと比べんじゃねえよ!!
"俺"は傑じゃねぇしあいつの考え方なんか知るかよ!!いつまでも昔の男に甘えてんじゃねえよ!俺をあいつに被せてあいつにしようとすんな!!
「あんな言い方しなくっても…いいじゃん…」
でも……
"結局そーやって自分の気持ちだけが大事?今の発言でどれだけ僕が傷ついたか考えようとすらしてないでしょ。"
「私って…さいってー……」
悟に対して日頃の我慢の限界が来たのは確か。
でも傑と比べるようなこと言って、悟が怒るのは当然かもしれない…
すごく傷つけちゃったかもしれない…
もし逆の立場で、私が悟の元カノと比べられたら?
きっと二度と口聞かないくらいに怒るだろう。
きっとめちゃくちゃ傷つくだろう…
しかも悟が比べられたのはかつての親友だ。
"僕だって普段からレイに対して不満はあるからね?
まず、あまりにも男に隙見せすぎ。いろいろ弄られてること気づいてすらいないし。恵の一件もそうだし七海に抱きついたり悠仁とか他の人へのボディータッチもあまりにも多すぎる。そーゆーの隙あるってのを越えてるんだよ。皆と連絡取りまくってんのもこっちからすればいい気はしないよ?今日だって一緒にいる時何回スマホ見てたんだよ…。束縛男みたいになりたくないから言わないでいたけどさー。それでも今日だって僕かなりレイのためを思っての行動してたつもりだし、そういう僕の気持ちは完全無視してるよね。"
私はやっぱり…
傑にも何度も言われてきた通り、隙がありすぎる…みたいだ…
"そんなに隙を作って男を煽ってばかりいると大変なことになるよ?君は私を心配させる天才だね。"
私が謝るべき…かな…
でも…悟だっていっぱいいっぱい私を…
少しは反省してほしい…
けど…
あの悟のことだし、
きっとまたなーんにもわかってないんだろうな…