第7章 rival of life■
今日は、夏油と硝子が任務に出かけている。
そこでレイは五条とクマとの訓練後、なぜか五条の部屋でスマブラに付き合わされる羽目となった。
「なんでプー太郎までついてくんだよ」
「ゲームとやらはおいらもやってみたい」
クマはいつも何もかもに興味津々なのだ。
可愛らしい目を輝かせてスマブラのパッケージを読んでいる。
「しゃーねーな。叩きのめしてやるよ」
「ふむふむ。ではおいらはこのロイとやらを使ってみよう。なんだか強そうだし、イケメンだ。てめぇよりもな。」
「んな似合わねーもん使うなよ!つーか俺の方がイケメンだろ。なぁレイ?」
「えぇっ?…あー、なかなかいい勝負なんじゃない?」
バカにしたように笑うクマと五条はまた口喧嘩を始めている。
クマにスマブラなんてできるのかなー?
少々不安に思いながらも、とりあえずレイはピーチ姫を選び、五条はアイスクライマーを選ぶ。
そして戦闘が開始された。
なんだかんだ言ってレイも五条も、なんとなくクマに手加減をしてあげようとしていたのだが、その必要は全くなかったようだ。
「…つ、強い…クマ…あんたって一体なんなの」
「なぁなぁ五条悟。お前のこのキャラクターって、双子みてぇだが…2人もいんのにどうしてそんなに弱いんだ?」
「うるせぇよ!こっからだから黙ってろ!」
クマの指はきちんと5本あるのだが、その小さくて可愛らしい肉球を巧みに使ってコントローラーを動かしている。