第44章 Dearest ■ 【番外編】
ラストスパートをかけるように律動が早くなっていき、
彼から与えられる刺激に溺れて喘ぐ自身の声が耳を劈く。
鏡を見ていたいような見ていたくないような…
その甘くはしたない姿と声に、恥ずかしさで目眩を覚えた。
でも…
ここまで深く繋がれて、ここまで2人で生きているという実感を得られる行為を他に知らない。
今2人が感じていることは、まさに"幸福"だ。
「ずっと…っ、僕のものでいてね?…」
「悟、もっ…私だけのっ…あぁん!…」
レイは絶頂に達したように身を痙攣させた。
脚がガクガク震え、立っているのもやっとなくらいの快感に酔いしれる。
それでも容赦なく突き刺してくる甘美な刺激に、レイは目を虚ろにさせながら必死に五条を受け止める。
「く…は…… レイっ!…」
バチンと最奥に刺さったかと思えば、瞬時に抜かれ、床にたらたらと白濁が勢いよく落ちていく。
ヘナヘナと崩れ落ちそうに脱力するレイを五条が抱きかかえた。
床に腰を下ろして包み込み、濡れて顔に張り付いている乱れた髪を退かしてやると、レイが小さく笑った。