第44章 Dearest ■ 【番外編】
ー五条sideー
「言えるなら、離してやるよ…」
耳元で低くそう言うと、レイはこくこくと頷いた。
喉から指がスルッと抜きとり、その指をしゃぶりながらニヤリと笑って次の言葉を待つ。
レイの何か言いたげな潤んだ瞳が鏡越しに僕を見つめている。
僕はそんな顔に早く言えとばかりに鋭く視線だけ送る。
下は煽りたてるように陰茎を滑らせてみた。
「このまんまでいいの、レイ」
ついにレイが恥ずかしそうに声を漏らす。
「ん…悟…」
「なに」
「しっ…シたい…」
僕は口角が上がってしまいそうなのを必死に押さえ込みながら、こめかみにキスをし、耳裏を舐める。