第44章 Dearest ■ 【番外編】
「ね、レイ…こっち見ろよ」
ゆっくりと見上げると、荒く息を吐いている五条の口角が上がった。
「はっ、最高だよ、この姿。もぉ…エロすぎっ」
「んっ…ご…っ……」
「レイのイラマ…ちょーやば、いっ」
奥歯を噛み締め、眉を寄せ、余裕のない表情の五条が快感に善がっているのが分かり、レイは嗚咽に耐えながら必死に口淫をした。
「あ…っ…でそう…んっ、出すよ、口ん中…っ」
グッと深くまで何度も押し付けられる。
五条の荒い息遣いと卑猥に歪んだ顔…
それだけで、全然苦に感じなかった。
「…っん…む…っ…」
「あぁっ、もっ、無理…出るっ…はぁっ…
…受け止めてっ…くッ…」
口内に大量の生暖かい液体が注ぎ込まれた。
溢れ出るそれは口の端から流れていく。
「はぁ…はぁ…吸い上げて?ぜんっぶ…」
「ん…ッ…」
搾り取るように吸い上げてからゴクリと飲み干すと、息を荒らげながら五条が頭を撫でてきた。
「はぁっ…よくっ…できましたっ…
ねぇ…ご馳走様って言ってくんない?」
「ん…ハァハァ…ごちそ…さま」
「ふっ…はぁ…やば…すぎ…淫乱…」
「はぁ…はぁ…気持ち…かった?」
「ん…最高すぎたよね…てか…あぁなんか泣きそ」
「え…?」
「はぁー…ごめんねレイ」
複雑そうに笑ってから優しげに目を細めて抱きしめてくれた。