第44章 Dearest ■ 【番外編】
「なっ!ほっホントに本気なの?さすがにやめっ」
「いーじゃん。僕さぁ最近レイがみーんなと仲良く戯れてて実はすご〜く妬いてんだよね」
「……っ…」
そんなことを言っている場合ではない。
この人は本当に教師なのかと疑いたくなってしまうような発言に、レイは半ば呆れてしまった。
「悟…お願いだから、ね、ここはやめよ?
帰ったら…にしよ?」
「もちろん帰ってからもするけど♡」
「んんっ…」
覆いかぶさって服の中に手を入れられ、キスをしながら身体を撫でられる。
「ぷはっ…あーかわいいなぁ僕のレイ…ん…」
「やっ…ぁあホントにやめっ!
ねぇ、帰ってからちゃんとしよ?こんなとこじゃ集中できないし」
なんとかこの場を収めたいと思ってレイは必死で五条の服を掴んだ。
五条はレイの服のボタンを外しにかかっていたが、少し考えてから動きをとめた。
「じゃー、帰ったら、この熱を一気に発散させてくれる?今めちゃくちゃ我慢してるんだけど。家で思い切り爆発させていい?好きに抱いていい?」
レイはとにかく今の状況を打破したくてしきりに何度も頷いた。
「うんうん、わかったから!
とにかく、どいて?」
「ふっ…はーい」
五条はなぜか急に大人しくなり、レイの手を引いてベッドから起こした。
「楽しみ♡」
そう耳元で低く言った五条の言葉に、この時のレイはまだホッとしかしていなかった。