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walking proud~呪術廻戦~R18~

第43章 MY ALL



そんな私にとっても大切だったあなたとクマさんを亡くした時、私はまたあの桜の木の下で涙を零していたことを、この人は知らないだろう。


そして、あの人…五条さんも…

あなたを失ったあの時、どれだけ憔悴していたか…。
あんな五条さんは初めて見た。


あなたは何も知らないでしょうね。



あの時五条さんは



「死にてぇ…」



初めてそんな言葉を呟いたんですよ。



「そんなこと…言わないでください」


「俺の気持ちなんか誰にも分からない!
俺がどれだけ!どれだけっ…」


「・・・」


「いや…悪ぃ…当たっちまった…」


「…いえ…。とにかく休んでください」


「…無理だ…もう俺は休んでなんかいられない。
こんなに無力なんだ…親友も好きな女も助けられない…こんなクソすぎる俺が休息?」


「…でも」


「なぁ…なんで俺の周りの大切な奴はみんな消えてくんだ?…なぜ俺はいつも取り残される?…俺はなんでこんなに何もできないんだ?…なんでこんなに俺は…弱いんだよ…」


「……。」


「…マジで俺も消えてぇよ…クソ……」




私は何も言えなくなった。
言えるわけがなかった。

五条さん以上に私は弱かったからだ。
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