• テキストサイズ

walking proud~呪術廻戦~R18~

第43章 MY ALL




"だからね七海くん、その命はね、次の価値ある命に繋げなくちゃならない。……繋げてくれた灰原くんに、報いるためにも…"

いつか、命懸けで何かを守らなくてはならない日が、来るかもしれないから…



そうあなたは言っていた。

そして私は重苦しい空気のままこう言った。




"……いた時はうるさいと思ってたんですよ。
ただの私のストレスでしかないと…
そう、思っていたんです。
でも…いなかったらいなかったで、今度はやけに周りの音がうるさく聞こえるし、自分の呼吸音さえも、耳障りなんです…
ストレスが減ったかと思ったら……
増えていってるんですよ…ずっと…。"




"そのストレスは、糧になる。どこまでも七海くんを強くする糧に。
だから、きっと負けない!七海くんはものすごく強くなる。私達もクマもついてる。独りじゃない。"




私はその言葉に救われ、涙を零した。

あなたの顔が直視できなかった。





"七海くんは…生かされた。
だから生きなきゃいけない。生きて、強くなって、次の誰かにまた命を引き継ぐ。そうやって、命は続いていくんだよ。
苦しくて、辛いこともあるけど…それが、生きてるということそのものでしょ。"




傷つき嘆き、ボロボロになっていた私の中へ
温かく優しい何かを流してくれた。

あのときも…
そして今も…


/ 1492ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp