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未来へ繋ぐメッセージ【アイナナ/Re:vale】

第43章 新年度の始まり



無事に撮影を終えて、2人と合流。
楽屋に入って、メイクの順番まで寝ることにした。

「七桜、どったの?」

「朝まで曲作ってたそうです」

「はは、ユキと同じ状況じゃんか。こっちも寝てるよ」

「百くんは元気ですね」

「俺はそれが取り柄みたいなもんだからね。1日くらい寝てなくても平気」

「ちゃんと、寝てくださいね?」

「メイクお願いします」

「2人とも!メイクの時間です。起きてください!」

寝ぼけながら引っ張って連れて行かれる。
眠くて、自分が何されてるかわかってない。
気付いたら、NEXT Re:valeの収録も終わっていた。

「ヤバ!収録中の記憶がない・・・」

「えぇ!?普通にやってたよ?」

「なら、よかった・・・」

「七桜さん、次ちょっと押してるので急いでください」

フラフラしながら、次の現場に向かう。

「おかりん、これ映画の曲一応形にはしてきたから、聞いてもらってくれる?歌詞はこれから考える。なにかあったら連絡して?」

「わかりました。今日はきちんと寝てくださいね」

「さすがに寝ないと無理・・・」

やっと1日終わったぁ...帰ったらそのまま寝てしまった。


春になった頃、映画の試写会に呼ばれてRe:valeの3人で見に行った。

エンディングにはうちの歌が流れる。千と百にはあれから聞かせてない。今日がちゃんとしたのを初めて聞かせる。

主人公が死んだかのように見せかけて、実は生きてるの?続編あるの?って思わせる最後。友情、裏切り、ちょっと泣けるアクションまではいかないけど、戦いがあるアニメだ。
最後にうちの歌が流れる。ちょっと照れくさい...

今度、上映試写会のスペシャルゲストとして呼ばれることになってる。

2人の反応が気になる...百は泣いてるね。この漫画好きだもんね。

「いい曲だと思うよ。よく1人で頑張ったね」

「俺もぅ感動しちゃったよ!あの最後からのだもん。あの後も知ってるからなおさらだよ!」

2人ともよかったと言ってくれた。
監督には歌あってこそ、この映画はよくなると言ってもらえた。
この仕事受けてよかった。本当にそう思えた。

上映が開始されると、驚くほどCDが売れた。
アニメ効果って本当に凄いんだね...

Re:vale新曲と被ってなくてよかったよ。
千も同じ事を言っていた。


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