第63章 雅若の戦い

　 ショウひめ さまと、わたしの まえに すわった トキ。 ムッって。かおしてからニヤニヤ って。かお してんの（いやなヤツ!)


　わたしががんばってショウ ひめ さまを まらなくちゃ なのに……

　ドキドキするの。


　キッと トキを にらんで やるんだ !　


「さて。 腹を割って話したいと思いましてね。 今、饅頭とお茶を用意させますゆえ」


　トキの こえ……うれしそう？　

（ムカムカするっ）

　もっとキッって!　


（あれ？）

（カズナリさまだ……）

　しょうじ の そとにいる。

（サトシ もいるよね？）

　どこにいるの？　

　​キョロキョロしたら トキ に バレちゃう……

　ジュン にいさまは なずなを たすけてくれるよね？　

　​（おねがい）


（みんなの うごき 。よくみるんだ。わたしの する こと は？）


　ゆずなは、オチャ を たててる。

　おゆり。 チャツボ の オチャの はっぱを キンチャク に 入れたの。

　タケヅツ……さきの とんがった ヒシャク かな？　

（かわったカタチ）


「 茶はまだか!？」


　うしろも みないで ふたりを しかった トキ


「 はい。ただいま。申し訳ございません」


　あやまったおゆり。

（かわいそうに ふるえてる……）

　ゆずなが ヒシャク をもって。おゆり が タケヅツを おさえて……おゆをいれて ふたしてる。



　オチャ と おゆ のなかに？　

　六ねんまえおははうえさまが……

　それを みんなで とめるんだよね？　



　トキ。 うしろ みたら いいのにね ……


　ゆずなが、おまんじゅうをひとつおそで のなかにいれたよ？


トキに おまんじゅうを だして。


　ショウカ ひめ さまと。わたしにも。　

おゆり？　おへやから もって きたの？ ちがう おまんじゅうを おいてくれたの。

　おもわずニコッてしちゃった。　

「外喜様。ご一緒に頂きませんか？」


「い、いや、私は今は」

こえが へん……あやしいな。

　ショウ ひめさま？　

（どうしたの？）


しずかーに、しようじをあけた カズナリ さまが