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Lapis Lazuli 瑠璃色の愛 ~初恋と宝石Ⅵ 気象系

第94章 三人の形



「お互い同士。尊重と尊敬の念を忘れずに。遠慮すべき事は遠慮して。遠慮ばかりでは駄目だから、相手に伝えたいことがある時は伝えて。そうやって関係を築き上げて行ったの。相手に対して、不安とか、不満などの負の感情を優先して、許せないと嘆くよりも。思う事があったら話し合って。相手の良い所を見つけて行った方が豊かな人生を歩めると思うから」

「そう言いつつね。相手の立場を思いやるあまり、自分の方は諦めようとするような人達だからね。翔菜の方も、純梨の方も」

 お父様は今日は、愚痴りたい気分なのね。きっと(笑)

「そうですね。私も相手の気持ちを優先して、物事を考えられる人間になりたいです」

 お母上様も、純梨の方様も。本当に優しくて素敵な女性で、見習いたいなって。

「 翔禾姫は、心配しなくても人の気持ちを考えられる優しい子ですよ。爽、純梨の方様。私に『三人の形』があるように翔禾姫、和也、智にも見つかるはずよ。形が。翔禾姫。もう一度よく考えて、貴女には幸せな道を選んで欲しいわ」

「お母上様…… こんな風に、お母上様と深い話をする事など無いのね。 そう、思っていたから…… 私、幸せです。お母上様と、お父上様、純梨の方様に話を聞いて頂だいて。とっても心が軽くなりました。ありがとうございました」

 もう一度、和也様と智殿と話しよう……


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