第5章 嬉しい出会い
俺はずっと気になっていた事を聞いてみた。
「あの、大野とは何処で?」
木立:
「大野さんの個展です。
ファンなんです!大野さんの作品の!
初回から昨年のまで伺わせて頂いてるんです!
大野さんの作品には何だかとても
惹きつけられまして。
でも、あの混雑ぶりでしょ?
一度では見切れなくて…
ホントはダメなんですけど、
伝手を頼って何度かお邪魔しているうちに、
大野さんのマネージャーさんから
お声掛けがあって、そこでご挨拶させていただいて。
私も仕事柄、勉強も兼ねて色んな作家さん
の個展や展示会なんかにも行くので
それでついつい話しが弾んでしまって…」
矢継ぎ早に話されて、ちょっと引いたけど…
「そうだったんですね!
大野も嬉しかったと思います
うちのメンバーは、
"大野智の作品” のファンでも、
他の方の作品についてはさっぱりなので」
なんだか嬉しかった。
メンバー以外で智くんの事をこんなに熱く
語ってくれる人に出会えた事が。
だから、"いいかな” って思った。
いいよね?
智くん。。。