第3章 サプライズプレゼント
その下にはポップな書体で書かれた
取扱説明書
の文字。
これも紛れもない智くんの文字
手に取るときちんと製本されていて、ポップな書体の下にはポトスとパキラとガジュマルの鉢植えのイラストが描かれていた。
水彩画なのか色鉛筆なのかは分からないけど
(油絵とペン絵の違いは智くんから教わったから分かるんだぞ!)
ほんわかとした淡いタッチの絵。でもちゃんと特徴を捉えている。
一目見ただけで "智くんの絵” だってわかる。
だって、ファンだもの。
表紙を開くとこれまた綺麗な文字で目次まで書いてある。
手紙とも表紙ともまた違う書体。
兄さん、一体貴方の手は幾つのフォントを生み出せるの?
頁を捲るとそれぞれの鉢植えのイラストとお世話の仕方
水や肥料の量、それをあげるタイミングまで細かく表現されたイラストとその説明。
1~10まで、いや、俺にとっては1~100まで手取り足取り。
これのどこが "簡単な取扱説明書" なんだよ。。。