第13章 今更の後悔
伊吹side
体育祭が近づく中、俺は偽装公認カップルになってしまった。
あれから冬海は、俺を全力で避けている。
俺がリレーに出場することが決まると急に買い物競争に変えるし…。
確かにあれはやりすぎたと思ってる
だけど口が勝手に動いてたんだ。
教室に入ると冬海が顔をそらした
はー。
俺、バカだ。
「よ」
冬海の肩をポンっと叩く。
「・・・」
返答なしか。。
「おい。返事くらいしろよな」
冬海はパッとたちあがり、教室を飛び出して行った。
慌てて追いかける俺の目の前には
最悪な光景がうつってた。
ガラスの窓に野球ボールが…。
その先には見知らぬ1年男子。
小柄で女みたいで
まだ小学生かよって感じの。
その先に向かって走る冬海。
「危ない!」
冬海はそう言って、そいつの方に走った。