第7章 俺の話をきいてほしい。
「それが尊いものだと信じればいいんだよ。そして自分も相手も幸せになればいいんだよ…」
その意味が小学生の俺には
よく分からなかったが彼女はまた笑顔になり、
「颯太!じゃぁね!いつでも相談のるからね…!」
背中を押された気がした。
あれから1ヶ月。
俺は水泳部を退部して
男子バスケ部に入った。
バスケ部…
水泳部よりは緩い感じだったが、
チームのみんなは必死に練習していた。
俺もそれに便乗して久しぶりに本気で
うまくなろうとか思って練習していたら、
いつの間にか
キャプテンになっていた。
これも全部あいつのおかげなんだ。
そしてついに最高学年にあがった。