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【ハイキュー】思い出すのは、いつも【黒尾鉄朗】

第15章 クリスマスイブ


19時過ぎに出れるように頑張ろうと言われていたから、ポーチを持ってお手洗いへ。

化粧を直して。


一緒に持って出たスマホが震えたから確認すると



【そろそろ出れる?】

【大丈夫です。じゃあ先に出ますね】



返信してフロアに戻って。


帰る準備をして、お疲れ様ですってまだ残っているみんなに挨拶をして

先に駅まで向かう。


そしたら間もなく黒尾さんも到着。





連れて行ってもらったのは、なんか隠れ家風のレストラン。

テーブルにはゆらゆらとキャンドルが揺れている。


コース料理をお願いしてくれているらしい。


前菜が出てきて





「わぁ!美味しそう!

あ、すみません。写真撮ってもいいですか?」



「どうぞ。でも珍しいね」





黒尾さんが珍しいねって言ったのは、たぶん普段の私は

あまり料理の写真を撮ったりしないから。





「ですね。けど黒尾さんと初めてのクリスマスだから写真に残しておきたくて」





私の返事に満足げに笑ってくれて、私も笑顔で返す。



写真を数枚撮った後、いただきますって手を合わせて一口。





「やっぱり美味しい!」



「美味しそうに食うねぇ~」



「だって美味しいんですもん!でもよくこんなお店予約できましたね。

なんか、毎年みんながお店がない!って騒いでるの聞いてたから」



「ん~。実は結構前から予約してました」



「そうなんですか?」



「ウン。付き合ってなくてもクリスマスの食事、誘おうと思ってたし」



「………嬉しいです。

でも、私が断ったらどうするんですか?」





そんなわけないけど。

そんなことも言ってみたくなる。





「えーーーー。俺断られんの?」



「断りませんけど」



「じゃあ大丈夫じゃん」



「そうですね(笑)」
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