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【ハイキュー】思い出すのは、いつも【黒尾鉄朗】

第69章 その後(のその後)


「どうしてもお前を諦めきれなかった結果。

で、ありがとうございます」



「いいえ。でもだったら

まだ私のこと、好きって言ってくれたらよかったのに」





本当に。



そしたらもっと

早くにお互いの誤解が解けてたかも。





「彼氏いるって思ったから、言えるわけねーじゃん。

奈々こそ言ってくれればよかったのに」



「私は黒尾さんを諦めるのに忙しかったので

それはちょっと難しかったですね」



「じゃあ、しょーがねぇなぁ。

って、今こうやって言えるからもう全部いいよ」





黒尾さんに、こっちって言われて



顔を上げる。





唇が塞がれて、抱きしめられて。





「なぁ、もう一回シてもいい?」



「なんで聞くんですか?」



「パワハラになったら困るから」





顔を見合わせて二人で笑って





「それは困りますね。

でも、今日は大丈夫ですよ?」



「今日はってことは、ダメな日もあるってこと?!」



「未来のことはわかりません」



「………そーだなァ」





ずっと一緒にいると思っていた黒尾さんと別れたり





もう一緒にいれないと思っていた黒尾さんが今



隣にいたり。





「だけど」





よっ



という声と一緒に、黒尾さんが私の上へ





「奈々のことをもう離さないって気持ちは

この後もずっと変わらないよ」





何度もそう伝えてくれる黒尾さんを



こっち。


って





ゼロセンチの距離まで近づいて





「黒尾さん。大好きです」



「俺も。奈々よりもネ」



「もう一緒だけってことにしましょ?」



「そーねぇ」



「今3ヶ月分くらいですかね?」





一年分のキスと


そして愛の言葉





「まだ二ヶ月くらいじゃない?」



「んーーーー。じゃあ今からが三ヶ月目ってことで」



「そうしましょう」






そう言いながら二人で顔を見合わせて



ふっと笑って





今日、何度目かわからないキスをした。
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