第66章 答え合わせ
「………何飲む?」
私の汗をかいて
氷が解けたグラスを見ながら
……………え?
それ今?
何でそれ?
だけど、質問をされたので
「じゃあ、同じので………」
質問には答える。
近くを通った店員さんを黒尾さんが呼び止めて
注文をする。
「冷めちゃったな。
けど、コレ美味いよ」
目の前の料理を勧めてくるのは
この話は、もう終わったってこと?
私はまだ、
終わってなんかない。
頼んだ飲み物が運ばれてくる。
今日、言わなきゃ。
もう、この後一生言えないかもしれないし
そしたら私は
たぶん一生後悔する。