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【ハイキュー】思い出すのは、いつも【黒尾鉄朗】

第64章 間違い探し


自慢したことは特にないけど



奈々と付き合っている間


浮気なんてもちろんないし、

そう思わせるかもしれないことだってなかったって。


まぁまぁな自信を持って言える。





は?





「………私、見ちゃったんです。

黒尾さんが知らない女の人の肩を抱いて、歩いてるところ」



「え、なにそれ。いつ?」





全く身に覚えがない





「………去年の、8月。入ってすぐだったと思います」



「………どこで?」



「会社の最寄り駅の近くで」



「時間は?」



「たぶん、9時頃だったと思います」



「で、誰?」



「は?」



「いや、その相手?」



「いや、私が聞きたいですけど」





………………。





………誰だ?!





去年の8月入ってすぐ



まず、基本的に飲みに行く時間も機会もなかった。





……………あ。



ただ、8月頭


7月で終わった東京の仕事の打ち上げがあったな。




それか?


けど、女の人の肩を抱いてたって?




は?



なんの話?




そもそもソレ、俺の話?



身に覚えがないから、思い出せない。





あの時の仕事………




打ち上げ………





打ち上げ……………






打ち上げ……………………





「え?!もしかしてやっちゃん?!」



「………誰ですか、それ」





閃いた!っていう俺と


明らかに不機嫌な佐藤





そりゃそうか。




けど、思い出した。




あぁ、そうだ。





それはたぶん、やっちゃんだ。
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