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【ハイキュー】思い出すのは、いつも【黒尾鉄朗】

第4章 合コン


「奈々がなー。酒飲んでるのもなー。

なんか不思議」



「高校生だったもんね~」



「仕事まだあったし、今日の合コン断ってたの無理やり連れてこられたけど、来てよかったわ!」



「私も~。まさかアキくんに会えるなんて思ってなかったし。

社会勉強!って連れてきてくれたさおりに今度お礼しなきゃ」



「で、合コン初めての理由?だっけ?」





あぁ。さっき、後でね。って言ったやつ。





「一緒にバイトしてたじゃん?その時彼氏がいてね?」



「おう?」





初めて合コンにきた理由を聞いたはずなのに、またバイトしてた頃の話しに戻ってハテナ顔のアキくん。





「で、その人と、2ヶ月前まで付き合ってたの」



「……え?」



「9年かな?ずーっと付き合ってて、プロポーズもされて、指輪までもらったんだけど。

婚約破棄?されちゃったーー!」



「いや、お前そんなの笑いながら言う話しじゃないだろ」



「ね?でも、なんか意外と大丈夫なんだよね!

ちょっと前まではめちゃくちゃ落ち込んでて毎晩泣いてたんだけど。

だけどいろんな人に話聞いてもらったらけっこうスッキリした。

だし、ほんと高校生から元彼しか知らないし、だから合コンにも行ったことなかったし。

こうやって男の人と2人で飲む機会もほとんどなかったし。


でも、今日合コン行ってみて、なんか普通に楽しかった!

普通にって言ったら失礼だけど、私が知らないことで楽しいことってきっとたくさんあるんだろうな~って思ったら

それを今から経験できるのもアリだなって!」



「お前、すごいな」



「そう?」



「いや、俺だったら、立ち直れないかも」



「まぁ、理由も理由だったし」



「……ちなみに?」





3回目ともなると、ストーリー性を持たせながら、なかなか上手く話せたんじゃないかと思う。
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