第55章 3月
だけどやっぱりどうしても辛くて。
歩いてる時、自転車をこいでいる時
私に向かって、車が突っ込んでこないかな~なんて。
そしたら、私の意思と関係なく、
仕事をせずに済む。
不可抗力でした。
こちらからは以上です。
お疲れ様でした。
だから毎日毎日
出勤する時と帰り道、
ずーーーーっとそんなことばっかり考えていて。
ただ、残念ながら毎日何事もなく会社には着くし、
何事もなく家にも着いてを繰り返して。
何事もなく、また目的地に着いてしまったことに、
ため息をついていた。
あぁ、今日もよくわからないことをやらなきゃいけない。
何時に帰れるのかなぁ。
ていうかそもそも帰れるのかなぁ。
帰れたら帰れたで、
あぁ、家に帰り着いてしまった。
また明日起きて出勤しなきゃいけない。
そのくらい、病んでいた。
今思うと、あの時の精神状態はまじでやばかったなーって。
まじで思う。
ほんとにほんとに。
よく頑張りました。
他の人からすれば大袈裟かもしれないけど
そんなスタートだったから、
やっぱり感慨深く
まだ何も始まっていないのに、
うっかり目頭が熱くなりそうになった。