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【ハイキュー】思い出すのは、いつも【黒尾鉄朗】

第54章 12月.2(松川)


「お久しぶりです。お待たせしました」





立ち止まってくれている一静さんに駆け寄る





「久しぶり。てか俺、笑われてる?」





クスクスと笑ってしまうのを我慢できなくて





「いや、端に寄ってくださいって言うべきだったなって。

とりあえず歩きましょう」





こんなところで突っ立ってたら邪魔だ





「奈々ちゃんって方向音痴?」



「いえ、そんなはずはないんですけど。

なんか今日は上手くいきませんでした」



「そんな日もあるよね(笑)」



「そうなんです」





今度は私が笑われる


ただ、基本的には方向音痴ではないはずなのにな。





「何か食べたいものある?」



「んーーー。

一静さん、この辺でよく飲んだりするんですか?」



「まぁ、わりと」



「じゃあ、どこか連れてってほしいです!

ちなみに辛いもの以外なら、だいたい何でも食べれます!」



「りょーかい。元気だった?」



「はい。だいたい」



「だいたいね(笑)

じゃあちょっと元気がなかった理由は?

風邪引いてたとか?」



「体はいたって健康です」



「それはよかった」





……………。





「私、この時期に彼氏がいないの初めてなんです。

だから 、

"なんか寂しい" "なんか人肌恋しい" "なんかしんどい"

を初めて経験中で、まぁまぁ動揺してます」
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