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【ハイキュー】思い出すのは、いつも【黒尾鉄朗】

第49章 11月


黒尾さんと付き合って思ったことは




黒尾さんが好きだって言ってくれることが嬉しかったし、

黒尾さんのことを好きになれたことが


すごく嬉しかったということ。




そして、黒尾さんと一緒にいると、なんかこう。



恥ずかしさとか、胸が苦しくなったりする感じとか


恋って楽しいんだ

という感情。





元彼と別れて気づいたことは




9年という月日を共に過ごすと、

別に嫌いじゃないし、今更だし。



いい言い方をすると、家族のような。


だけど、もうそこには恋心なんてなかったし



ただ、それ以上に


一緒に過ごした時間を手放すことには

勇気が必要だったということ。



そして、あんなに辛かったのは

今更どうやって一人で生きていけばいいのか

わからなかったから。



あとは、

やっぱり裏切られたショック。



だけど、いろんなことを紐解いていくと

あの辛さは、


"すごく好きで好きでしょうがなかったから"


ではなかったということ。





………黒尾さんと別れて気づいたことは



いろんな感情を紐解いていくと。



ただそこに残ったのが

黒尾さんと過ごした日々が幸せで、


黒尾さんのことが

ただただ好きだったという。




黒尾さんへの恋心だけが

残っているということ。





………はぁ。





21時前



やらなきゃいけないことはまだあったけど

急ぎじゃないし、今日はもう帰ろう。



荷物をまとめて、まだ残っていた何人かに挨拶を





「すみません、お先します。

お疲れ様です」





………はぁ。




また、ため息





会社を出てきたのはいいものの





うーーーーーん。





家に帰りたいかといえば


まだ、帰りたくない。





誕生日前日



そして明日は土曜日





明日はさおりをランチに誘った。


もちろん誕生日だということを伝えた上で、私から。



こういうことを遠慮なく言える関係が

本当にありがたい。





だから、誕生日前日の

今日のことなんて考えていなかったんだけど、





なんとなく



一人で家で過ごしたくなかった。
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