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【ハイキュー】思い出すのは、いつも【黒尾鉄朗】

第44章 8月31日(返事)


さっき、黒尾さんに送った最後のメッセージ



返信が、きているかもしれない。





ただ、やっぱり怖くて





バッグの中を見れなくて、


手探りでスマホを探す。





コツン





この中にあることはわかっていたけど、



一生見つからなければいいのに、




なんて。






手に当たった冷たいスマホを


バッグから取り出したけど、




やっぱり、どうしようもなく怖くて。





画面が、見れない。





「すぅーーーーーーーーーーーっ。


ふぅーーーーーーーーーーーーーーー」





もう一度、深呼吸。





ホーム画面を押すと、

何件か分のメッセージの通知。





直視することは出来なくで、



この中に、黒尾さんがいるのかいないのかはわからない。





ただ、いつまでも見ないわけにもいかないから



覚悟を決めて、確認する。





けど





黒尾さんからの返信はなかった。





次に気になったのは、


黒尾さんがあの3行を見たのかどうか。





そっと、



何件か下に下がった


"黒尾鉄朗" と表示されるトーク画面をタップする。





さっきはなかった、



小さく表示されている「既読」の文字。





………………。





8月はあと、数時間で終わる。





数時間後、




新しい月が始まる。
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