• テキストサイズ

【ハイキュー】思い出すのは、いつも【黒尾鉄朗】

第37章 7月(会議室で)


「は?」



「課長は、建前的に責任者ですけど

仕事内容に関しては私がやってみて

後から教えてね!っていうスタンスなんで。


だから、今日のメールを見ても、

私がこのことに対して何も知らないことすら知らないですよ」



「お前、それ誰かに言った?」



「………言えるわけ、ないじゃないですか」





言えるんだったらとっくに言ってるし。





「は?なんで?どう考えてもおかしいだろ?

今から部長のとこ行くぞ」



「え?行きませんよ?」



「なんで?」



「なんでって。

言っても何も変わらないからですよ。

むしろ状況が悪くなるだけなので」





言ったところで、私がやるべきことは何も変わらない。



課長は一緒にやるって言ってくると思うけど、

ただ実務知識ゼロの人に手伝ってもらったところで

たぶん、私の置かれている状況は何も変わらない。



でも、絶対部長に告げ口したって思われるから、

私の立場だけ悪くなる。




今その状況が追加されたら。




これ以上の問題を抱え込む余裕は

もうどこにもない。

/ 355ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp