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【ハイキュー】思い出すのは、いつも【黒尾鉄朗】

第23章 バレンタイン(翌日)


朝ごはんを食べて、黒尾さんは出社の準備。

私は帰るだけだけど、一応最低限の準備。





「今日このネクタイ使っていい?」





昨日私がプレゼントした赤いネクタイ。





「使ってくれるんですか?」



「使わせて下サイ」





そう言いながら、鏡の前に移動する黒尾さん。





「あ!」



「どうした?」



「黒尾さん、ネクタイ結ばせて下さい!」





私の突然の提案に、一瞬驚いたような顔をされるけど。





「お願いします」





そう言って、手に持っていたネクタイを渡してくれて。





「失礼します」





私のその言葉に、首を下げてくれる黒尾さん。



女性にしては身長高めな私だけど

黒尾さんとの身長差に、未だにときめいてしまう。





「ちなみに人のを結ぶのは初めてです」





久しぶりに触るネクタイ。


そもそも自分以外は初めてなので

上手に出来るかわかりませんが。って、最初に宣言。





「てことは、制服とか?」



「はい。高校の制服がネクタイでした。

ちなみに黒尾さんはブレザーでしたか?それとも学ラン?」



「さて、どっちでしょう?」





どっちだろう?

できれはどっちもがいいんだけど。


でも





「うーーーーん。学ランの黒尾さんを見たいから、学ランで!」



「ざんねーん。ブレザーでした」



「でもブレザーの黒尾さんも見てみたいです」



「ん~。ここにはないからな~。

実家に写真あるから、その時見せるわ」





サラッと言われたけど。




それはいつかご実家に連れて行っていただけるということなのでしょうか?



ただ、私みたいに深く考えてない

会話の流れの一言の可能性もあるから。





「その時はよろしくお願いします」





当たり障りなく返事をした。
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