第21章 バレンタイン(前日)
ちゃんとお風呂に入って、ちゃーんと髪も乾かして。
黒尾さんにあんなこと言われたら、頑張って乾かすしかないじゃんね?
ハミガキも済ませて、寝る準備万端。
ふぁ~~
今週も頑張りました!
「えーーーーーー。奈々チャン、そんな感じなの?」
なぜか固まっている黒尾さん。
「え?何がですか?」
脱衣所から出ると
突然そんな感じって、どんな感じ?
「ショートパンツ。
そんな短いのはいてるの?」
「あぁ、家の中だけですよ?」
私の部屋着のことらしい。
あ、今までは黒尾さん家では黒尾さんのスウェットを借りてたからか。
「それでも。そんな格好してたら、黒尾さん。我慢できなくなっちゃうんだけど」
黒尾さんの横に座る。
「我慢、するんですか?」
ちょっと、挑発的に。
いつも黒尾さんのペースばっかりなんだもん。
だけど
「あーーーーーーもう!
奈々のせいだからな?
……よっ」