第10章 新婚旅行(K.A)
翌朝「腰が痛い」とむくれる彼女と部屋風呂に入っていた間にプロたちのベッドメイクが施された。
かなりの惨状だったであろう、申し訳ない。
部屋に朝食も運ばれてきた。かなりの品数を少しずついただけて、釜で炊いたごはんは絶品だった。
帰るのは明日。近くに観光に行く予定にしているけど…
「ね、和輝くん。朝からビール飲んでごろごろして時々お湯に浸かったり…」
「うんうん」
「い、いちゃいちゃしたり?……どう?」
「最強。それで行こう。まずはイチャイチャから!」
と浴衣を脱ぎ捨てた。
本気で朝からおっぱじめはしないけど、笑いながらも「もうー!」と怒る彼女を抱きしめながら転がった。
ビールを飲み、時々なにかつまんで食べて、露天風呂に浸かりながら好きな曲をかけて歌ったり、微睡む彼女を眺めて俺もうとうとしたり…
そんなふうに1日ゆっくりと過ごした。夜はまた、無理をさせたけども。
そんな新婚旅行からしばらく経った頃、さくらちゃんのリクエストに応える事ができた。