• テキストサイズ

bird cage 【R18】

第1章 クランクイン




駐車場の入り口に立つと
見るからに高級そうな車の中からタケルが手を振っていた

運転席から降りたカヲルが
後部座席のドアを開ける


『…ありがとうございます!……失礼します…』


チサトが乗り込むと
カヲルはドアを閉め運転席へ戻った

静かな車内に低いエンジン音が響いて
車は滑るように動き出した


「…初日で疲れちゃったかな?大丈夫?」

『大丈夫です…お気遣いありがとうございます!』

「帰る時…監督に感謝されたよ……チサトちゃんみたいな子…よく見つけて推薦してくれた…って」

『…嬉しい……本当にタケルさんのおかげです!』


感激しているチサトに
タケルは笑顔で頷いた



30分程走った後
車は大きなマンションの地下駐車場へ滑るように入っていく


車を停め、後部座席に回ったカヲルがドアを開けると
チサトは車を降りた


エレベーターに乗り込むと
カヲルは鍵を回し、最上階のボタンを押した



/ 147ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp