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bird cage 【R18】

第17章 願い





『………私………なんてことを…』


身体が震え
嗚咽が込み上げた


『…………………め………なさ……………………ごめ……なさい……………ご…めん………なさい……』

「………チサト…?」


泣きながら謝るチサトを抱きしめ
タケルは動揺したように言った


「…………どうすれば…カヲルになれるのか……分からないんだ………………もう一度……やらせて……」


スカーフを拾い上げたタケルの腕を
チサトは強く掴んで首を振った


「………チサト……?」

『………………もう…………カヲルさんになろうとしてくれなくていいです……』

「……」

『……………タケルさんは……タケルさんのままで………………そのままでいい……』


チサトの言葉に
タケルはハッと息を吸い込んだ




ガラス玉のように美しい瞳から
涙がポロポロと溢れ落ちて
シーツを濡らしていく



チサトは腕を伸ばし

タケルの身体を包むように抱きしめた








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