第9章 ※秘匿死刑②
「……っ、皆実。マジでもういいから」
「気持ちよく、ない……ですか?」
そんな悲しそうな顔すんなよ。
マジで限界近いんだって。
バカみたいにデカくなってんの見たら分かるだろ。
「……気持ちよすぎなんだよ。……もう、いいって、バカッ!」
やめろって言ってんのに。
皆実は僕のソレを根元まで呑み込んで。
むせこみそうになりながら、僕の全部を柔らかい口で扱いて。
知らねーよ、もう。
「ん、んんっ」
皆実が苦しいと分かってて。
僕は皆実の首を押さえて、腰を揺らした。
「……く、っ」
自分本意に欲を吐き出して。
マジでやっちまった、って思ったのに。
「ん」
ゴックン、って皆実が全部飲み込んだから僕は呆然とした。
「皆実、ティッシュ。吐き出して!」
呪いよりも邪悪な、僕の欲望を飲み込んで。
皆実は意地悪く笑った。
「これで、おあいこです」
ふにゃんと笑って、そのまま身体の力が抜けたのか。
僕に倒れ込んだ。
(マジで、バカ)
するだけして、寝るのは反則だろ。
そうは思うけど、懸命な皆実の姿が可愛かったから文句も言えなくて。
(僕も大概、皆実に毒されてるな)
溢れてくる劣情をどうにか沈めながら、僕は皆実の身体を優しく撫でた。