第4章 新たな門出
しかしカロスのデータを入れた頃、ついに図鑑の音声が割れ始め、アローラでは途切れ途切れとなっていた。
それでも画面で情報が見れればいいとは思っていたが、オーキド博士に壊れるかもしれないと聞けば、次の更新が怖くなった。
画面の向こう側で落ち込むを見たオーキドは、どうしものかのぉと考えた。
図鑑を完成させ、そしてレッド、グリーン、そしてが初めてそれを手にし、図鑑の完成を目指して旅立った日を昨日のことのように思い出した。
特には図鑑をもらったときは本当に嬉しそうにしていた。
そういえば、とオーキドは思い出したように話し始めた。
「マグノリア博士には孫がおっての。もしかすると彼女なら何かいいアイディアがあるかもしれん」
「マグノリア博士の・・・お孫さんですか?」
「歳も君と近かった思うが、一度相談してみたらどうじゃ?メールはワシから出しておこう・・・・・・本来ならワシがやるべきなんじゃが、ワシも歳をとったわい」
「そんなこと・・・体には気をつけてくださいね」
「うむ、まだまだ大丈夫じゃ!も元気にやってくんじゃぞ!」
「もちろんです!元気ならレッドやグリーンに負けませんからね!」
「おお、そういえば二人から久しぶりに連絡があっての。グリーンがやっとレッドを捕まえて今度一緒に出かけるそうじゃ」
「あの二人が?!一緒に?!」
「久しぶりにレッドを見たが、たくましくなっておったわい」
「へぇ・・・(もしかしてアローラのバトルタワーに行くやつかな)」