• テキストサイズ

【剣盾】君を待つ

第6章 ジム巡り


レフリーのダンペイが合図をすると、スタジアムの観客たちは一斉に盛り上がった。

「ハッサム、剣の舞!」

「ヒメンカ、マジカルリーフ!」


とヤローはそれと同時にポケモンに指示を出した。
ヒメンカのマジカルリーフがハッサムの身体中にあたるが、ハッサムは気にすることなく舞を踊り続けた。


(鋼タイプのハッサムにはやっぱり草の攻撃はあんまり通用しないんだな。それに・・・)


ヤローはハッサムに命中した後の、ヒメンカのマジカルリーフを見た。確かにハッサムに当たったはずなのに、葉は無残にもスタジアムの床に散っている。

(当たったのに全く気にしておらんかった。つまりあのハッサムは相当レベルが高い・・・やっぱり油断は禁物なんじゃ)

ヤローは改めてのハッサムの強さを確認すると、ヒメンカに次の指示を出した。


「草が効かんなら、次はりんしょうじゃ!」

「剣の舞!」


はまたしても剣の舞の指示を出した。
ヒメンカはその小さな体から似つかわしくない大声を発した。
ビリビリと響く声に、もハッサムも耐えながら、舞を踊り続ける。

「高速スピン!」

ヤローの次の指示でヒメンカは体を高速にスピンさせながらハッサムに突っ込んできた。
ハッサムはまだ舞っていたが、舞の型を崩すことなく、スッと横に避けた。


(トレーナーの指示もなく避けた・・・キバナ君、きみが思ってるより、さんは強いトレーナーだわ)

久々に感じる手強いジムチャレンジャーに、ヤローはワクワクした。
そしてハッサムの剣の舞が終わると、ハッサムは自分の体の前に両ハサミをクロスさせた。

「シザークロス!」

ハッサムは次の指示がわかっていたように、が指示を出した瞬間んにはもうその場から足を離していた。
一直線にヒメンカに飛び込んでいくと、クロスさせた両バサミをヒメンカにぶつけた。

シザークロスが直撃したヒメンカはなす術もなく、ヤローの足下に飛ばされ、そして目を回しながらその場から動かなかった。


『ヒメンカ、戦闘不能!』


レフリーの声がスタジアム内に響くと、スタジアムは一斉に盛り上がった。


「まずは一勝。ハッサム、続けていくよ!」

「ハッ!!」

の声に応えるよに、ハッサムはまたガチャンとハサミを鳴らした。
/ 449ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp