第32章 地味な俺の地味じゃない彼女 村田さん
村田さんが
ちゃんと してくれないのが
そもそも 悪いんだもん
「ええ!?俺が悪いの?
でもさ、でもさ。それだけ…俺は、
みくりを大事にしたいって、
そう思ってた訳でね?って聞いてる?」
「聞いてます…けど、ずっと…
村田さんにそうして欲しいって
ずっと、そう思ってたんですよ?」
ずっと 我慢…してたのに
村田さんが私の事
大事にしてくれてるからって
我慢……してたのに
自分の身体に縋り付いて来る
自分の大好きな彼女の身体を
ぎゅっと抱きしめる
「みくり……。
俺、みくりの事さ。
俺の方が弱いけど、ちゃんと守るから。
これらも…、俺の彼女でいてくれる?」
「勿論です。
そんな事言われなくたって。
ちゃんと…、知ってますし。
わかってるもん。
それに、村田さんの事は私が守ります」
「あはははは。それは頼もしいけどもね?
正直男としては、複雑…かな」
コツンと額を合わせられて
視線を合わされると
ふふふとお互いどちらからともなく笑って
「ねぇ。村田さん…あの、そろそろ」
みくりがそう言って
ちらっと敷かれている布団の方に
自分の視線を向ける
「布団…、行きたいの?みくりは」
「だって、ここじゃ…」
「だったら、腕。俺の肩に回して」
そう言われて
そう促されるままに
村田さんの肩に自分の腕を回すと
ヒョイと軽々しく
抱き上げられてしまって
そのまま横抱きにされて
布団の上にそっと降ろされた
「……みくり。
……続き、してもいいかな?」
「これで、続きしないとか言ったら。
怒っちゃいますよ?私…」
ちゅうっと頬に口付けを落とされて
そのまま 何も言わなくていいと
そう言いたげな 口付けで
唇を塞がれて
村田さんの舌を求めて
自分から彼の舌に自分の
舌を絡めると
ふにっ……と 村田さんの手が
私の胸をそっと揉んで来て