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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第86章 巣ごもりのその後 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ



2022年の11月24日

妊活の為に巣ごもりをしたんだが

あの京都のるり渓温泉への
巣ごもり旅行から10日ほどが過ぎた頃

どうにも みくりの様子がおかしい

今までだったら 平日でも
1回だけだよと言いながらも
夜の営みに応じてくれたんだが

『そんな気分じゃないから』と断られてしまった

応じてくれないだけじゃない

「なぁ、どうしたんだ?みくり」

ソファの上にうつ伏せになったままで
こちらに向かって恐ろしい形相を
向けて来たかと思ったら

「杏寿郎…、あれ、あの妊活のサイトのあれ…」

「妊活のサイトのあれ?何だ?
妊活のサイトがどうかしたのか?」

「あの、検査薬が使えるまでの時間が
もどかしいってやつ、嘘だと思うんだけど?
これで、もし…、出来て無かったら。
私の事しばいてくれてもいいから…ッ」

そう言って そのまま
ソファの上で力尽きているので

「なぁ、そんなに。
体調が悪いんだったら、
会社、しばらく休んだらどうだ?」

ガバッと杏寿郎の言葉に
みくりが身体を起こすと

「大丈夫っ、仕事は出来るからっ!
けど…っ、何これ?生理前のしんどさとも
風の引きかけの時のしんどさとも違う…し。
今まで生きてた中で、感じた事ない感じする」

何だろうな…体調が悪いんだろうが

俺が思い描いてた 妊娠の報告とは
随分と違うこの現実は… 何だろうな

俺が家に帰って来たら

あの妊娠検査薬の陽性反応を持って
玄関まで出迎えてくれて

”『杏寿郎、ほらほら、見て?
これ。赤ちゃん、出来てたみたいなの』”

とかって言いながら それをこっちに
見せて来てくれるような
そんな奥さんからの妊娠報告を
俺は受ける事は出来そうにないのか…?

今は まだ検査薬が使えない時期だし

今週末には嵐山に行く予定なんだが

「なぁ、みくり…っ、その…」

「行くからね?」

こっちからそれを言い出す前に
先にそう言われてしまって

「つわりとかある訳じゃないから、
食事も普通に食べられるし。
いつもとは、違うって違和感みたいなのが
ある感じがするだけだから、大丈夫。
それに仕事だってしてもいいんだし、
移動中はゆっくりしとくからさ」

「でも、疑わしいんだったら、
体調も良くないんだろう?無理しなくても。
俺から両親には話しとくから…な?」
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