第60章 2人のハネムーンは… 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
ジンっと胸の中が
温まる感覚も同時に湧いて来て
快感と入り乱れて
ぐちゃぐちゃになって行く
「みくり、…可愛い」
「ふ、ぁあん、んんっ、
やぁ、可愛いは…言っちゃ…やっだ」
サラっと杏寿郎の手が
みくりの髪を撫でて来て
「ん?どうしてだ?みくり。
可愛いって言ったら、何故ダメなんだ?」
ギュッとみくりが
杏寿郎の服を握って来て
首をふるふると左右に振って否定する
そっと その服を掴んでる手に
杏寿郎が手を重ねて来て
「みくり、ダメだろう?
握るなら、そこじゃなくて…こっちだ」
服を握りしめている手の
指を小指側から一本づつ
引き剥がして来るから
「んっ、やっ、ん、んんっ」
「それも、ダメとでも
言いたそうだな?みくり」
手を繋ぐのはダメだと
こっちがそれを拒否する前に
先にダメだとは言わせないと
念を押されてしまって
「んっ、じゃあ…そうしたら、
言わない?んっ、はぁ…んッ」
指と指を絡めて繋いだら
可愛いはもう言わないのかと
そう逆に念を押されてしまって
「んー?どうだろうなぁ?
そうやって、言わせまいとしている、
その姿が、既に可愛いからな」
そう言いながら 首筋に
舌を這わせて 片手を指で
絡め取られてしまう
ちゅ… 下腹部を押されながら
またキスをされてしまって
自分の中から
快感が湧いて来るようにも感じる
「んんっ、あ、はぁ、んっ、
あぁ、んんっ、ふぁぁあんッ」
「声、抑えられそうにないか?」
無意識に大きな声が漏れているのを
指摘されてしまって
居た堪れない気持ちになって来る
そのまま 杏寿郎に
お姫様抱っこで
抱き上げられてしまって
スゥっと杏寿郎が呼吸を整えると
周囲の景色が流れる様に目に映って
何事なのかと思って居る間に
砂浜から 車まで戻って来ていて
「ええ?杏寿郎、何…したの?」
「何もないが?
あそこから、ここまで走っただけだぞ?」
杏寿郎が足が速いのは知ってるけど
今のはちょっと 異常な速さだった様な?
いや 待って待って
その速さに感心してる場合じゃなくて
えっと どうして
前じゃなくて 後ろに居るんだろ?
もしかしてなくても もしかしない?
「ん、ねぇ。杏寿郎」
「何だ?」
「ここで…?」