第49章 3度目のホワイトデーは 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
シュルっと杏寿郎が
私の腕の自由を奪っていた
丹前帯を解いて
素肌の上に 浴衣をまた
キチンと着せ直してくれて
「どうする?みくり。
小腹が空いたんじゃないか?
喉も潤したいだろう?」
「え。あ…、確かにちょっと
小腹空いたけど、もしかして」
夕食の時の遺していた
あの巨大なプリンを
備え付けの冷蔵庫から
杏寿郎が出して来て
それを 畳の小上がりの
テーブルの上に置くと
自分の膝の上にみくりに
座る様にと促して来て
おいでおいでと手招きをして来るから
どうにも 彼には
私にプリンを食べさせたいと言う
意味以上の意味がありそうな気がしつつも
畳の上で胡坐を掻いた
杏寿郎の膝の上に座ると
杏寿郎がスプーンでプリンをすくって
みくりの顔の前に持って来るので
そこまでお腹が空いたって訳でもないけど
日持ちがするって訳でもないし
あーんと口を開けると
口の中にプリンを入れられてしまって
また 今度は沢山
ひとさじで掬っていて
それを自分の口に入れる
「プリン、美味しいね…杏寿郎」
「まだ、沢山あるからな。
これを食べたら…また、
するだろう…?プリンの分の運動」
その為のエネルギー補給とでも
言いたげにパクパクと
杏寿郎が大きなプリンの残骸を
次々に平らげて行くのが分かる
「もう、杏寿郎、そんなんばっかじゃん」
「だが、それが…良くて
俺を選んでくれたんじゃないのか?」
3度目のホワイトデーは
それこそ こんな感じで過ぎて行って
その夜は…殆ど眠る事も無く
杏寿郎に 愛され尽くしてしまう
羽目となってしまった
3度目の ホワイトデーは
貴方の事を
もっと 好きになった
そんな
ホワイトデーだった
3度目のホワイトデーは
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すいませんっ、毎回毎回なので
もう定番になりそうですが。
今回も大遅刻でした。
遅れてしまって、
申し訳ありませんでした。
ついつい、デートのターンが楽しくて
色々とおデート楽しんで貰いました。
最後までお付き合い
頂きました、お嬢様。
ありがとうございました。