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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第47章 ユガミノクニ お相手:煉獄杏寿郎+α



俺の名前を…呼んで来るのに

それなのに…

身体だってこんなにお互いの
体温を感じられる位に
その重みだって感じられるのに

自分の耳に掛る吐息の熱だって


感じられるほどに 近いのに

どうして こうも…


君が 遠いと感じてしまうのか…


「んんッ、あぁあんっ、あんッ」

みくりがその顔を歪めて
甘い声を上げて 貪って居る快感を

与えているのは 俺じゃない

そうなっている彼女を

近すぎる位の距離で
見せつけられているだけだ

スルッとみくりが杏寿郎の
ガチガチにそそり立っている
陰茎に手を伸ばして来て

「…っ、君は触れるのに、ハァ
俺が触れるのは…ダメ…、なのか?」

「杏寿郎、この部屋は何をする部屋なの?」

笑みを浮かべながら俺に
みくりが問いかけて来て

「それに…杏寿郎が
先に、私を許してくれないと…
杏寿郎と出来ないよ?だってここに
挿いったままだもん、そうでしょ?」

みくりが俺に許しを乞う

俺が許しを乞いたい気分なのに

俺がそうされる おかしな気分だ


許されたいのは 俺の方なのに

許すのは俺なのか?


許しを乞う様な
そんな台詞を


どうして 君は そんな風に

笑いながら 求めて来るんだ?


みくり



ユガミノクニ



歪んでいるのは  貴方 それとも


私?



「みくり、その、手は…」

「外さないよ?」

「…みくり、キスは…?」

「うーん、しないかな?」

「みくり」



「後、…杏寿郎は…動かしちゃ…、ダメ」

「…何もかも、ダメなのか?」




「なら…、しなくていいの?」




「怒ってる…んだろう?俺のした事に
だから、それの仕返し…なんだろう?」

「ねぇ、杏寿郎…、本当は
杏寿郎は…、どうして欲しかったの?
私、ちゃんと、言われた事、守ってたよ?
言って欲しいって、言ってないよ?
こっちからだって、言ってないよ?」


そうだ 俺は試したんだ

約束を破って来ない彼女を

怖いと思ってしまったんだ


だから 試したんだ


俺が試したのは 彼女じゃなくて


俺の方で



俺は俺の気持ちを確かめたんだ



極めて極端な方法を使って



「みくり、君は…俺が怖くないのか?」




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