第44章 3度目のバレンタインデーは…後編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
「その顔は、どうして中に
出してくれなかったのかと
言いたい顔か?そうか。
君がそうして欲しかったとは
気が付かず、俺とした事が
申し訳ない事をしてしまったな」
しれっとしながら
杏寿郎がそう言って来て
「わざとでしょ?」
「ああ、わざとだな。
君の身体が、それにまみれてるのに
俺の納得が付かなっただけだが?」
「やっぱり、わざとそうしたんじゃん」
そうして欲しいと思ってた事に
俺が応じなかったのが
彼女が気に入らなかったらしく
早々に文句を言われてしまった
普通は許可なく
中に出したら怒られそうな物だが…な
「でも、中に出して欲しいとは
言わなかっただろう?」
「…そっ、それは…、その。
って、察してくれても…」
「君の口からそうは、
強請っては貰えないだろうか?」
そう杏寿郎が
みくりに言って来て
私の旦那さんになる人は
なんて爽やかに中出しを要求しなさいと
言って来るんだろうか…
「なっ、そんなの…言わなっ…い、
いや、言えな…いし…」
3度目のバレンタインデーは…
「まぁ、そう望まれているなら
応えない訳には行くまい。
世の中には、逆チョコとか言うのも
あるだろう?俺から贈るのも
いいかも知れんな」
杏寿郎から何かを贈ると言われて
みくりは首を傾げた
「杏寿郎、贈るって?」
「今日ならば、届くのは
11月の5日頃になると思うがな。
単純計算だから、多少の誤差は
あるだろうが。個人差もあるしな」
今日頼んで 届くのが11月?
随分と時間が掛かるんだなぁと
そう思ってから
「まぁ、多少の前後があるだろうが。
来年のバレンタインに、お届けが
ご希望であるなら、5月の末頃だな」
その贈り物が何かを悟って
「そんなのは、自然の成り行き
みたいな部分もあるし。
それこそ、授かりものでしょう?
狙ったタイミングでそうなったり
そうそうには、出来ないんじゃないの?」
そうは思いつつも
来年のバレンタインを想像してしまう
5月の末の辺り…か
その辺りから 妊活を始めるのも
ちょっと悪くないと
そう思ってしまったみくりであった
3度目のバレンタインデーは…
4度目のバレンタインデーに
今から期待したくなるような
そんな バレンタインデーだった
3度目のバレンタインデーは…
