第15章 バンバンジー
アカウント名は文字列で誰かわかるものとそうでないものとあった。
けど大方、そうかなって思う名前が多かった。
…誰にも何にも報告してないのに、嬉しいな。
【コメントいくつか】
みれそうだったらみればいいけど、
正直しんどいと思う。
おれもこれに関しては三上に頼んだ。
…で、いくつか穂波が目を通したらいいと思うコメント載せとく。
これに関しては、最初の3つだけリアクションする、
とかそういうルール作った方が穂波にはやりやすいかもね。
「…三上って、研磨の大学の?
1人バイトでDMチェックとか頼むことにするとか言ってた?」
『うん、そうだね。会ったことはないけど名前はたまに聞いたことある…』
三上くんと研磨くんがピックアップしてくれたコメントは
知らない人からの嬉しい言葉いくつかと、
侑くん、影山くん、それから世界各地の友達からのもの。
その中には、
この名前に大きなもふもふワンコのしっぽのプロフィール画像。
そして、このコメントの内容。
間違いない、幸郎くんだと思う。
って思われるアカウントからのコメントもあった。
…アカウント名も見覚えがある気が。
…で、んと、わたしは何をすれば、、、
「フォローするとDMも普通にメールみたいに使えるし、
相手の投稿も見やすくなる。フィードに出てくるから。
でもフォローは基本しないってスタンスもありだと思う。
その辺どうするかってことと、コメントにどう対応するかを考えておいてってことだよね」
『…なるほど』
「たとえば友達のコメントにだけ返信する、ってパターンもある。
けど穂波は違う感じするから、
最初の3つだけとかっていう案を研磨は例に出してるんだと思う」
『…はい。…カズくんはどうしてるの?』
「え、おれは好きなスケーターとかクリエイターだけフォローしてる。
コメントは返さないかな、基本」
『なるほど… じゃあ……』
研磨くんの言う通り、最初の3つだけ返事をする、にしてみる。
それからフォローは、少しずつみんなのことをしていこうかな……
と言ったらじゃあそれで一回研磨に電話してみたら、ってカズくんが。