第73章 洋館の夜 ※R-18
「…んっ、…杏寿郎…、
今は…身体には…ッ、ふ、はぁ
んんっ、お触れに…なられては…」
「さっきし終わったばかりだから、
どこもかしこも、感じてしまって
敏感になってしまってるか?」
そうこちらの耳元に顔を寄せられて
囁き掛けて来る声にも
鼓膜を揺らされて耳に掛かる吐息にも
身体が反応し過ぎる程に反応してしまう
「んやぁ…、んっ」
「はは…、その様な可愛らしい
反応を返されてしまっては…。
このまま、あげは、君を…また
可愛がらずには…居られそうにないな…」
「やっ、お待ちください…、
杏寿郎…、少しお休みに…ッ
なられた方が…。あぁ、んッ」
「眠るのなら…さっき、
少し眠ってしまって居ただろう?」
「んあぁ、あれは…、
休んだ内には…なりません…、んんぅ」
ーーー
ーー
ー
あのまま…また 抱かれてしまって
気が付いたら…
知らぬ間に眠ってしまって居た様で
目を醒ましては…
また 抱かれてをして居る内に…
2人で過ごす 洋館での夜は更けて行っていた
気怠さの残る身体をあげはが起こして…
周囲を見回すと…
自分の隣の杏寿郎は眠って居る様だった…
その眠って居る杏寿郎の寝顔が
見やすい位置に移動すると
ベッドの上でうつ伏せになりながら
肘杖をついて 眠るその顔を眺める
いつもは杏寿郎が
先に目覚めている事が多いから
こんな風に眠って居る所を
ゆっくりと眺められるのは珍しい…
「…んっ……、あげは?…
起きてたのか…、目が醒めたのなら…
起こしてくれたらいい物を」
「杏寿郎…、そろそろ起きて…
一緒に、お風呂に入りませんか?
そんな事をしている内に、
朝食が来てしまいすよ?」
「もう、そんな時間になるのか?
もう少し位、良いだろう…?あげは。
まだ…ここで、ゆっくりと過ごしても…」