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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第61章 蜂蜜と房中術  ※Rー18



ついさっきも
そうしてたのだから

身体なんて準備する必要もない位に
最初から解れているのに

杏寿郎の問いかけに
あげはがこくりと頷くと
杏寿郎の方に自分の手を伸ばして


「来て…、杏寿郎…、中に…。
貴方とひとつになりたくあります」


そうして 杏寿郎の肩に腕を回して来る

あげはが自分からこちらに
唇を寄せてくれようとするのを
自分の手の指先をその間に挟んで 拒むと


「杏寿郎?」

「ダメだろう?あげは。
…俺からだと言ったのを忘れたのか?」


ちゅう…と杏寿郎が
その言葉の通りに自ら唇を重ねたが

その後は

どちらからでもなくに求めあうようにして

お互いの唇を貪り合う

コツン…と杏寿郎があげはの両頬に
自分の手を添えながら

あげはの額に自分の額を合わせて来て

そのまま 額を合わせたままで
お互いの鼻の先で口付ける様にして

ツン…と触れ合うと


くすぐったくなってしまう様な
むず痒い様なそんな気持ちになってしまって

何度も身体を重ねた相手であるのに

何故か気恥ずかしい様な
そんな気分になってしまって居て
フッと漏らす様にして
杏寿郎は失笑してしまった

ムッと目の前のあげはが
どうして笑うのかと一瞬顔を顰めるが

杏寿郎の笑いに釣られる様にしてふふっと

あげはも笑うので


「どうしたんだ?
あげは…、笑う事は無いだろう?」

「どうして、そう仰られるのです?杏寿郎、
私が、笑ったのは
杏寿郎が笑ったからにあります…のに」

「今更…に、何故か、
照れくさい…気がしてしまってな。
俺にもそれが、どうしてなのか、
分かりかねるのだが。
だが、君も同じ事を感じて居た様だ」

あげはが自分の胸の上に
その手を当てて すっと閉眼すると

「杏寿郎が…、好きだと感じておりました。
自分がそうであるのと同時に、
そう貴方もあるのだと、感じましたので」


スルッと杏寿郎があげはの頬を撫でて
そのまま杏寿郎からの口付に応じる

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