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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第53章 期待の募る夜には… R-15



突然に開放されてしまって

そのまま ぽつんと残されてしまった



今夜は誰もいないし…遠慮しなくていいけど



それをしなかったら しなかったで

あのさっきみたいな杏寿郎を 


自分が止める事が出来るのかと

不安にならなくもない


「えと、……どうしよう?」


今朝はお互いの気持ちが空回りして
すれ違っていたのだから


その埋め合わせをしたいにはしたいけど…


まだ 月の物が終わってないから

ちゃんと最後まで…とは行かないし


だからと言って 

こんな気持ちにお互いがなって居るのに


何もしないで 

じゃあ

今夜は寝ましょう… と言うのも


それはそれで おかしな話ではあるけど…


どうすれば…いいんだろう?


「ああ、そうだ。お布団。
杏寿郎が戻る前に、
お布団敷いて置かないと…」


そう言ってあげはが立ち上がると
押し入れから布団を取り出して

いつもの様に二組の布団を
きっちりと並べて敷いて
いつでも横になれる様に整えたけど


どうにも ソワソワとしてしまって
あげはは内心落ち着かないでいた


その 杏寿郎が戻って来たら…ここで

昨日の夜みたいに…

行為の紛い事…を する…んだよね?


やっぱり…そうする…のかな…?


自分でもちょっと 自信が無かった


杏寿郎にそうして欲しいって

自分から言い出してしまわないかって


でも 逆に杏寿郎の方から
そうしたいって言いだされた時に


ちゃんと断れるのかって

そっちの自信も 無かったりするから


「…困った…な、どうしよう?」


そんな事ばかりを あれやこれやと
考えてばかりで どうにも落ち着かない



「あ、お水。水でも飲んで
落ち着こうかな?そうしよう」


お盆の上に置かれている水差しの水を
コップに移すとグイっと飲み干した


「ああ、あげは。丁度良かった。
ついでに、俺にも一杯。
水を入れて貰っていいだろうか?
風呂の後だからなのか
どうにも、喉が渇いてしまって居る様だ」

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