天谷奴零に騙されたい【ヒプノシスマイク】【短編集】
第10章 甘い甘い乱数の飴
シブヤ
『暑いなぁ...』
友達との待ち合わせ中
日陰にいるとはいえコンクリートの照り返しがあり
かなりの暑さがある
は白いフリルのシャツに黒のミニスカートと
かなり露出の高い格好をしている
そして何より目立つのは溢れんばかりの胸だった
通る男達がみな振り返る程の巨乳だった
『まだかなぁ...ん?』
ピコンッとLINEが鳴る
【ごめん!今日行けなくなった!!今度埋め合わせする!!】
待ち合わせしていた友人からのLINEだった
来れなくなったと落胆し
どこか店に入って休憩しようと顔を上げた時
「ねぇねぇカーノジョ!」
あからさまにチャラい男が声をかけてきた
『なんですか?』
「誰かと待ち合わせ?結構前からここにいるよね?」
『友達と待ち合わせてました』
「たってことは、来れなくなったとか?じゃあ俺と遊び行こーよ!美味しいカフェ知ってるよ〜?あ、お酒とかもイける?とりあえず連絡先交換しよっか!」
『え、いや...あの』
男が次々と喋るので返すことが出来ない
最悪だ、こんなことなら早く帰ればよかった
「ねぇねぇいいデショ?」
そう言いながら男は腕を掴んでくる
周りの人は見て見ぬふりだ
??「おまわりさーーん!こっちで男の人が痴漢してるーー!」
「げ!?いいとこだったのによっ...遅せぇんだよブス!」
捨て台詞を吐いて男は足早に逃げていった
??「おねーさん大丈夫?」
『ありがとうございました!大丈夫です!腕を掴まれた程度なので...(この子可愛いな)』
助けてくれたのは女の子と見間違えるくらいの
可愛い男の子だった
思わず見とれてしまいまじまじと見てしまった
「掴まれたとこ、痛くない?」
『あ、大丈夫です!あの...何かお礼をさせてくれませんか?』
「お礼?んー...通りかかっただけだし、、あ!」
『?』
「じゃあさじゃあさ!......オネーサンとセックスさせて?」
『セッ!?』
耳元でいきなり囁かれドキッとする
「オネーサンとっても可愛いから...僕じゃダメ?」
上目遣いに聞いてくる
いきなり、しかも今日会ったばかりなのに
本当は断らなければ行けないはずだが
何故か出た言葉は─────
『は、はい...///』